2024年07月01日

レモン酎ハイをレスカと間違う

レモン酎ハイをレスカと間違う
91歳母がレモン酎ハイをレモンスカッシュと間違った。
月に1度のケアマネージャーの家庭訪問。
飲み物など用意する様子がないので、
何か冷たい飲み物はないか尋ねた。
一緒に冷蔵庫の中を見ると、
ほとんど何もない中、コーラのミニ缶とレモン酎ハイがあった。
すると母はおもむろに酎ハイを手にして、
「これ出すか」と言った。

アルツハイマー型認知症の診断を受けてはいるが、
ここまで認知機能が衰えているのかとびっくりした。
さらに驚かされたのは、
これは酒だよと「お酒」と書かれたラベルも指さして確認したのに、
レモン酎ハイをレスカと間違う
お膳に乗せてケアマネージャーの前に出したことだ。

再度「お酒」の表示を指さして今さっき指摘したことを告げると、
「あれ? そうだった?」ときょとんとした顔をした。

介護認定は「要介護1」。
93歳父が入所している老人ホームに尋ねると、
母も入所できるし夫婦部屋も空いているとのこと。

一人暮らしはやめて、
父と一緒に老後は暮らしたらどうかと勧めるが、
首を縦の振ってくれない。

冷蔵庫の中の何も食材がない様子を見ると、
食事もろくに採ってないのではないかと思う。

3カ月に1度の掛かりつけ医の診察のとき、
痩せたのではないかと主治医に聞くと、
10年前のカルテの記載で10キロの体重減少が分かった。

週3回のデイケアで昼食は充実している。
朝食は週1回、
コープから卵と食パンとミルクの配達を受けている。

食事はちゃんと3度3度食べているか聞くと、
「ヤーサシェー、クラサランセー(おなかが減っては暮らせないよ)」といつも答えるが返ってくる。

何とか老人ホームに入れたいが、
トートーメー(仏壇)を守る意識が邪魔をしているようだ。
はっきりは言わないが、
老い先短い父をこの家から見送ろうと決心しているような気がする。

老人ホームに居ても家に帰って、
旧暦1日、15日のヒヌカン(火の神)とトートーメーのウチャトゥ(お茶湯)はできるよと説得するが通じない。

このままでは認知症も心配だが、
痩せこけて体力が衰えるのではと心配だ。

我が家にはパーキンソン病の妻と社交不安症の息子がいる。
息子はいいとして、妻には相当介護の手がかかる。

実家がある中部までは那覇から来るまで40分かかる。
そうそう頻繁に様子を見にも行けない。

老人ホームに本人が納得して入所するにはどうすればいいのやら。



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Posted by おもろさわふじ at 01:08│Comments(0)楽しい介護
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