2024年04月30日

鬼と呼ばれながらも

鬼と呼ばれながらも


介護上の衝突で妻は私を鬼呼ばわりする。
足の振戦(震え)とともに耐え難い痛みが襲う時だ。

夜中に、
「寝返り、寝返り」
「水、水」
か細い声ではあるが連呼するものだから、
側で寝ている私はたたき起こされる。

もう少し、あと1時間寝かせてとお願いするも、
向こうも必死だから待ったなしだ。
そんなとき私はかんしゃくを起こすことがある。
死ね!
と言いたいのはぐっとこらえて、
俺は奴隷か! 召使か! などと口走ってしまう。
「そうだよ」
売り言葉に買い言葉から妻はそう言葉を返す。

寝返りは仰向け状態で足を曲げて右に左に体を回転させる。
自力ではできないものだから、
手助けが必要なのだ。

そして、
「トイレ!」

車いすで連れて行って、
時には下着の上げ下ろしを手伝う。

これが毎晩続く。

妻の寝ている時間は長くて3時間だ。

身体の痛みで目が覚めるものだから、
「足、足!」と短い言葉で寝たままで足の屈伸運動を要求する。

パーキンソン病は、
患者一人一人病態が違うようだ。
振戦が手に出る人もいる。
妻は足に出る。
出ると歩けなくなる。
激しい痛みも伴う。

薬が効いているときは普通人に戻る。
痛みも和らぐようだ。

早く病から解放されたいものだ。




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Posted by おもろさわふじ at 01:11│Comments(0)楽しい介護
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